株式会社トシケン
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月別アーカイブ: 2025年11月

🏗️打設前の準備 〜「段取り八分」こそ、コンクリート圧送の基本〜

皆さんこんにちは!

 

鳥取県鳥取市を拠点に基礎工事・外構工事・型枠工事・土木工事・リフォーム事業・コンクリート圧送・その他建築一式などを行っている

株式会社としけん、更新担当の富山です。

 

 

 

🏗️打設前の準備
〜「段取り八分」こそ、コンクリート圧送の基本〜


コンクリート圧送工事において、
“打設作業”以上に重要なのが、事前準備です。

打設がスムーズに進むかどうかは、
現場に入る前の段取りでほとんど決まります。
この章では、圧送前の確認作業と、
職人たちが大切にしている「安全・精度・段取り」の三原則について解説します。


🧰 配管の敷設 ― “流れをつくる最初の仕事”

 

ポンプ車から打設地点まで、コンクリートを送り出すために配管を設置します。
このときのわずかな傾斜や角度の違いが、圧送のしやすさを左右します。

現場では、以下の点を細かくチェックしていきます。

  • 継手の締め付けが確実か

  • 曲がり角の数と角度が適切か

  • 配管が安定して固定されているか

  • 高低差に応じて逆止弁や圧抜きが設置されているか

たった1本の配管ミスが、閉塞や逆流の原因になるため、
熟練の作業員が何度も目視・手触りで確認を行います。


🧱 型枠・鉄筋の確認 ― “受け皿の準備”

 

圧送されたコンクリートを受け止めるのが、型枠と鉄筋。
ここにズレや隙間があると、打設後に「ジャンカ」や「はらみ」などの欠陥が生じてしまいます。

打設前のチェックでは、

  • 型枠の固定状態と支保工の強度

  • 鉄筋の被り厚さと位置

  • 打設高さ・打ち込みスパンの確認

といったポイントを入念に確認します。

また、打設時にコンクリートがスムーズに流れるよう、
鉄筋の密集部分にはあらかじめ流路を確保するなどの工夫も行われます。


🔩 圧送経路と安全確認

 

ポンプ車から最終打設点までの「流れ」を全員で共有することも欠かせません。
特に複数階や複雑な構造では、配管経路の誤りが致命的なトラブルになります。

打設当日は、
オペレーター・配管担当・打設班が朝礼で動線を確認し、
「誰が・どこで・いつ・何をするか」を明確にします。

この連携が取れていれば、急なトラブルにも即座に対応でき、
施工の安全と効率が格段に向上します。


⚙️ 「段取り八分、仕事二分」

 

これは、コンクリート圧送の世界で昔から言われる言葉です。
準備の精度が高ければ、作業の8割は成功している。
打設は“仕上げの確認作業”にすぎないというほど、段取りが大切にされています。

たとえ小さな現場でも、段取りを怠らず、
一つひとつの確認を積み重ねることで、
トラブルのない確実な施工が実現します。


🧩 まとめ

 

打設前の準備は、地味に見えて最も重要な工程です。
配管・型枠・鉄筋――そのすべてが「完璧な流れ」を支えています。

職人たちは、何度も図面を見直し、現場を歩き、
わずかな不安も残さないように整えてから作業に入ります。

その姿勢こそが、コンクリート圧送工事の本質。
「慎重であることが、最も速い」という言葉が、
この仕事の真理を物語っています。

 

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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コンクリートの性質と圧送性

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コンクリートの性質と圧送性
〜スランプ・骨材・含水率が仕上がりを決める〜


コンクリート圧送工事の現場では、材料そのものの性質が仕上がりを大きく左右します。
ポンプ車や配管の性能がいくら優れていても、コンクリートの状態が悪ければ、途中で閉塞したり、材料が分離してしまうことがあります。


この「圧送性(あっそうせい)」を理解することは、コンクリートを美しく、強く仕上げるための基本中の基本です。


コンクリートの流動性 ― “スランプ”という目安

 

コンクリートは「流動体」でありながら「構造体の基礎」となる特異な材料です。
その柔らかさを示すのが“スランプ値”と呼ばれる数値。
スランプが高ければ柔らかく、低ければ固くなります。

柔らかすぎればモルタルと骨材が分離し、
固すぎればポンプが詰まりやすくなる。
このバランスの見極めが、現場の技術者やポンプオペレーターの腕の見せどころです。

季節や気温によってもスランプの調整は変わります。
夏は水分が蒸発しやすく、冬は逆に硬化が遅くなる。
現場ではその日の温度、湿度、風の流れまで考慮して、最適な流動性を見極めます。


骨材(こつざい)の粒径と圧送性

 

コンクリートは、セメント・水・砂(細骨材)・砂利(粗骨材)でできています。
この中で、特に圧送性に影響を与えるのが**骨材の粒径(りゅうけい)**です。

粒が大きすぎると配管の曲がりや接合部で詰まりやすくなり、
小さすぎるとセメントペーストが多くなって分離を起こしやすくなります。

一般的には、最大粒径20mm程度が最も流れやすく、
ポンプや配管の径に合わせた粒径の選定が理想的です。
職人たちは、わずかな粒の違いから流れの変化を感じ取ります。


含水率とコンクリートの“滑らかさ”

 

コンクリートに含まれる水分量(含水率)は、
材料を滑らかに流すための潤滑油のような役割を果たします。
水が多すぎると強度が低下し、少なすぎると圧送が難しくなる。

たとえば、夏場は乾燥で水が奪われやすく、
圧送中にホースの中で材料が“焼け”てしまうことがあります。
逆に雨天時には水分過多で分離や沈降が起こりやすくなるため、
現場では“水セメント比”を常に意識して調整を行います。


⚙️ 圧送トラブルを防ぐ職人の知恵

 

圧送性の悪化によって起こる代表的なトラブルが「閉塞(へいそく)」です。
閉塞を防ぐには、単に材料を良くするだけでなく、
現場全体で“流れを読む”ことが大切になります。

職人たちは、打設位置までの配管の曲がり具合や勾配、
ポンプの圧力や速度、材料の重さを瞬時に感じ取り、
わずかな抵抗を察知して圧力を調整します。

その判断はまさに“感覚の領域”。
機械だけでは真似できない、職人の経験が活きる瞬間です。


コンクリートの性質を読む力

 

圧送とは単なる作業ではなく、
材料と対話しながら流れをコントロールする“技術”です。

スランプ、骨材、含水率――この3つの要素が調和してこそ、
ポンプ車は軽やかにコンクリートを運び、
美しい構造物が形になります。

コンクリートを「生きた材料」として扱う意識こそが、
高品質な施工への第一歩なのです。


まとめ

 

コンクリート圧送の現場では、見えない性質を見抜く力が求められます。
その日の温度、材料の状態、流れの感覚――
一つでも判断を誤れば、打設の仕上がりが大きく変わってしまう。

“流す”のではなく、“通す”。
その違いを理解してこそ、本物の圧送技術者です。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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