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皆さんこんにちは!
鳥取県鳥取市を拠点に基礎工事・外構工事・型枠工事・土木工事・リフォーム事業・コンクリート圧送・その他建築一式などを行っている
株式会社としけん、更新担当の富山です。
目次
~コンクリートをやさしく送る“原点の技術”~
コンクリート圧送工事の世界では、ピストン式ポンプが主流となった今も、スクイーズ式ポンプは根強い人気を保っています。
シンプルな構造で扱いやすく、そして“コンクリートを壊さない”やさしい送出ができる——。
今回は、そんなスクイーズ式ポンプの魅力と仕組みについて、詳しくご紹介します。
「スクイーズ(Squeeze)」とは、“絞る”という意味。
このポンプはその名の通り、ゴム製のホースをローラーで絞るように押し出して材料を送る方式です。
構造はきわめて単純で、次のような部品で構成されています。
ゴム製のホース
それを絞りながら回転するローラー
モーターと駆動シャフト
ホースを支える外周リング
このシンプルさが、スクイーズ式の最大の強み。
複雑な油圧システムを使うピストン式と違い、構造がわかりやすく、現場でのトラブルにも柔軟に対応できるのです。
スクイーズ式の一番の特徴は、コンクリートの粒形(骨材)をほとんど壊さないこと。
圧力で押しつぶすのではなく、ゴムホースをなでるように絞り出していくため、
粗骨材が割れたり、分離したりすることが少なく、流動性や品質を保ったまま打設できます。
特に、仕上がりの表面美が求められる補修工事・仕上げ作業・外構工事などでは、
スクイーズ式のやわらかな圧送が最適です。
構造がシンプルなので、メンテナンスも楽。
定期的にゴムホースを交換するだけで、機械全体の寿命を長く保てます。
また、油圧式と比べて部品点数が少ないため、トラブルが起きても修理費用を抑えやすいのも魅力です。
特に地方の現場や短期工事では、稼働率の高さが大きな武器になります。
ピストン式ポンプのような高圧は出せませんが、
住宅地やリフォーム現場、屋内・屋上など限られたスペースでの作業にはうってつけ。
コンパクトな本体で搬入も容易、音も比較的静かで、周辺環境への配慮が必要な現場でも安心です。
もちろん万能ではありません。
圧送距離が長い、または高所への打設が必要な現場では、圧力不足になることもあります。
また、ゴムホースの劣化による破損リスクもあるため、使用前後の点検が欠かせません。
しかし、「適材適所」という言葉の通り、
スクイーズ式だからこそ最も効率的に、最も美しく仕上げられる現場があります。
✅ ゴムホースを絞り出すシンプル構造
✅ 粒形を壊さず、品質を保ったまま圧送
✅ メンテナンスが簡単で経済的
✅ 小規模現場や住宅外構に最適
✅ 長距離・高所には不向きだが“仕上げ向き”
スクイーズ式ポンプは、まさにコンクリート圧送の原点。
最新の機械化が進む今でも、「やわらかく丁寧な圧送」を求める職人にとって欠かせない存在です。
その技術と経験が、今日もどこかの現場で静かに息づいています。
次回もお楽しみに!
鳥取県鳥取市を拠点に基礎工事・外構工事・型枠工事・土木工事・リフォーム事業・コンクリート圧送・その他建築一式などを行っております。
お気軽にお問い合わせください。
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~圧倒的パワーで長距離・高所に挑む~
圧送機の中でも「最もパワフル」といわれるのが ピストン式ポンプ です。
特に長距離や高層階への圧送が必要な現場で、その力を存分に発揮します。
ここでは、仕組みから特性、現場での活躍までを詳しく解説します。
ピストン式ポンプは、2本のシリンダーを交互に動かす構造を持っています。
一方のシリンダーがコンクリートを吸い込む
もう一方のシリンダーが同時に押し出す
バルブがタイミングよく開閉し、連続的に圧送が続く
このサイクルを繰り返すことで、コンクリートは 途切れることなく強力に送り出される のです。
高圧・長距離に強い
吐出圧力が高く、100m以上の高所や数百m先まで圧送が可能。
流動性の低いコンクリートにも対応
粘度のある硬めの生コンも押し出せるため、さまざまな配合に対応可能。
安定した連続圧送
2本のシリンダーが交互に動くため、流れが途切れにくく均一。仕上がりの品質を安定させられます。
ピストン式ポンプは、以下のような大規模現場で力を発揮します。
高層ビル建設:地上から最上階まで生コンを安定的に供給
橋梁工事:長距離にわたる配管を通じて均一に圧送
ダム工事:大量のコンクリートを効率よく打設
まさに「大規模工事のエース」と呼ぶにふさわしい存在です。
ただし、その強力さゆえに 取り扱いには高い技術と安全管理が必要 です。
シリンダーやバルブの摩耗が早いため、定期的な点検・交換が不可欠
コンクリートの品質管理(スランプ値)が悪いと詰まりやすい
高圧を扱うため、配管の固定・継手の締結を徹底しなければ事故のリスクがある
熟練したオペレーターの判断力と、チーム全体の安全意識が試される機械でもあります。
ピストン式ポンプは、その強力な圧送力で 長距離・高所圧送を可能にする“現場の切り札” です。
ただし性能を最大限に発揮するためには、精密なメンテナンスと経験豊富な技術者の存在が欠かせません。
「力強さ」と「繊細な管理」が共存するこの機械こそ、コンクリート圧送工事を支える要のひとつなのです。
次回もお楽しみに!
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~コンクリート圧送工事を支える縁の下の力持ち~
コンクリート圧送工事は、住宅から高層ビル、大規模なインフラ工事まで幅広い建設現場で欠かせない作業です。
しかし「圧送」と一言でいっても、その裏には 数多くの機械・部品が複雑に連携して働く仕組み が存在します。
ここでは、代表的な機材について詳しくご紹介しましょう。
まず最も重要なのが コンクリートポンプ車 です。
トラックにポンプと油圧装置を搭載し、現場に直接乗り入れて使用します。
ピストン式ポンプ
2本のシリンダーを交互に稼働させ、力強くコンクリートを圧送。高層ビル建設やダム工事など、大量かつ高圧が必要な現場で活躍します。
スクイーズ式ポンプ
柔らかいホースをローラーで押しつぶす方式。小回りが利き、短距離や住宅工事に適しています。機械構造が比較的シンプルなため、メンテナンスもしやすいのが利点です。
どちらの方式を選ぶかは、施工現場の条件・規模・打設量によって変わります。
コンクリートポンプ車から吐き出された生コンを、実際に打設場所まで運ぶのが 配管 です。
鋼管
耐久性が高く、摩耗や高圧に強い。大規模工事や長距離圧送に不可欠な存在です。
ゴムホース
柔軟性に優れ、狭い場所や最後の打設ポイントまでの取り回しに活躍します。現場では鋼管とゴムホースを組み合わせ、最適なルートを設計するのが一般的です。
配管の敷設は単純に見えて実は奥が深く、カーブの角度やジョイント部の数によって圧送効率が大きく変わります。
配管をただつなぐだけでは、正確で安全な圧送はできません。
そこで登場するのが バルブ・ゲート・継手類 です。
バルブ:流れのオン・オフや流量を調整
ゲート:流れを完全に遮断するための装置
継手(カプラー):配管を密閉接続し、漏れや破裂を防ぐ
特に継手の精度は命綱といっても過言ではなく、わずかな隙間から漏れが起きれば大事故につながる危険もあります。小さな部品でも非常に重要な役割を果たしています。
コンクリート圧送工事を可能にしているのは、ポンプ車・配管・バルブなど、多種多様な機械と部品の力です。
どれか一つでも欠ければ現場は成り立たず、まさに “縁の下の力持ち” といえる存在です。
現場ごとにベストな組み合わせを選び、正しく整備・運用してこそ、安全で効率的な圧送が実現します。
次回もお楽しみに!
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コンクリートポンプ圧送という仕事は、建物が完成したときにはほとんど姿を残しません。
壁や柱のように人々の目に触れるものではなく、基礎や内部の骨格としてひっそり存在しています。
けれども、私たちが流し込んだコンクリートがなければ、建物は立ち上がることができません。
「見えないけれど、絶対に必要」――それが私たちの仕事です。
例えば、ビルの建設現場。
地下の深い基礎部分に、何百立方メートルものコンクリートを一気に流し込むことがあります。
数十台のミキサー車が次々と現場に入り、途切れることなく圧送を続ける。
私たちの操作ひとつで、建物の土台が完成するのです。
橋梁工事では、巨大な橋脚の基礎にコンクリートを流し込むこともあります。
完成した橋を見上げると、「あの橋脚の中には、自分が送ったコンクリートが詰まっている」と思える。
誰かの暮らしを支えている実感が胸に広がります。
そして住宅の基礎工事。大規模な現場に比べれば小さいかもしれませんが、そこには家族の夢が詰まっています。
「ここに家が建つんだ」と思いながら丁寧に流し込むと、やはり誇らしい気持ちになるのです。
建物が完成すれば、私たちの仕事は表に出ません。
お客様が新しい家に住んでも、橋を渡っても、「このコンクリートは誰が流したのか」と思うことはないでしょう。
でも、それでいいのです。
「見えないからこそ、安心して使える」――それが裏方の仕事の真髄です。
建物が何十年も安全に立ち続けるために、見えない場所でしっかり支える。
これほど誇れる仕事はありません。
私たちの役割は、あくまで基礎を支えること。
目立つことはありませんが、建設業全体を見ればなくてはならない存在です。
だからこそ、これからも 「安全・確実・丁寧」 をモットーに、一打設ごとに責任を込めて作業を続けていきます。
完成した建物の前に立ち、家族や子供に「この基礎をつくったのは自分だ」と胸を張れる。
そんな誇りを、これからも大切にしていきたいと思います。
次回もお楽しみに!
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建設現場というのは、文字通り「外での仕事」が中心です。
そのため天候の影響を大きく受けますが、工事には工期が決められており、基本的にはどんな天候でも進めなければなりません。
もちろん台風や大雪のような極端な場合は中止になりますが、小雨や強風程度では休みにはできません。
その分、職人たちは “安全第一” を合言葉に、天候に合わせた知恵と工夫で現場を動かしていきます。
雨の日の現場では、まず「足元」が大敵になります。
鉄筋や型枠は濡れるとツルツルになり、まるで氷の上を歩いているかのようです。
ちょっとした油断で足を滑らせれば、大事故に繋がる危険もあります。
さらに、地面はぬかるみやすく、コンクリートを運ぶホースや重機の移動も普段以上に難しくなります。
ホースの表面に雨が当たれば手元が滑り、コンクリートの圧送中にホースが暴れる可能性もあります。
そこで大切なのは、 「いつも以上に落ち着いて作業する」こと。
普段なら30分で終わる作業も、雨の日は1時間かけても良いのです。
スピードより安全。これが全員の共通意識になっています。
コンクリートポンプ車のブームは、時には30mを超える長さに伸びる大きなアームです。
このブームは便利であると同時に、風の影響を非常に受けやすい構造になっています。
強風が吹けば、ブームは想像以上に大きく揺れ、圧送中のホースの位置が不安定になります。
わずかな誤差でも、コンクリートを正しい場所に流し込めなくなり、最悪の場合は事故にもつながります。
そのため現場では必ず風速をチェックし、 「風速○m以上なら作業中止」 という基準を設けています。
場合によっては、ブームを使わず、配管を地面に敷いてコンクリートを流す「配管方式」に切り替えることもあります。
ここで重要なのは、現場責任者やオペレーターの「判断力」。
「なんとかなるだろう」と安易に作業を続けるのではなく、 「やめる勇気」 を持つことが安全につながるのです。
「雨だから」「風だから」と言い訳できないのが現場の厳しさ。
しかしその中で、作業員たちは毎日のように工夫を凝らしています。
雨具の選び方ひとつ、重機の配置の仕方ひとつで、作業効率も安全性も大きく変わります。
仲間同士の声かけも重要です。
「足元気をつけろよ」
「風が強まってきたから、次は配管に変えよう」
そんな一言が、大きな事故を防ぐことにつながります。
建設現場は、どんな天候でも人々の生活を支えるために動き続けます。
その裏には、職人一人ひとりの冷静な判断と誇りが息づいているのです。
次回もお楽しみに!
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今回は、ポンプ圧送業界の大きなテーマである**「新人育成」**について一般的な市場での例を基に深掘りします。
一見すると「機械が動かす作業」だから簡単に思われがちですが、実際には、感覚と経験がものすごく重要な職種なのです。
ポンプ圧送は、ただスイッチを押せば自動で動く――そんなイメージを持たれやすいですが、現実はまったく違います。
現場で成功するためには、人の感覚が非常に重要な役割を果たしています。
ホースのしなりや振動を感じ取る力
生コンが流れるときの音
ポンプ圧力の微妙な変化
これらを瞬時に判断するスキルは、現場のトラブルを防ぐ命綱です。
たとえば、ベテランはこう言います:
「この音はちょっと嫌な予感がする」「振動が重い=そろそろ詰まりそう」――こうした判断は、教科書には載っていません。
経験を積み、現場で感覚を研ぎ澄ませることでしか身につかない能力です。
かつては「技術は背中で覚えろ」というのが常識でした。
ベテランの動きをひたすら見て、真似して、失敗して、そこから学ぶ――。
しかし、今の若手は、そのやり方ではなかなか続きません。
なぜなら、時代は変わり、働き方の価値観も変わったからです。
そこで最近では、マンツーマン指導+デジタル活用というハイブリッドな教育法を導入している事例があります。
現場同行でリアル体験
→ 実際にホースを持ち、ベテランの指導を受けながら感覚を覚える。
動画マニュアルで繰り返し学習
→ 作業手順や注意点を何度でも確認できるので、理解度アップ。
トラブル事例のケーススタディ
→ 「こんな状況のとき、どう判断する?」を共有し、判断力を磨く。
こうすることで、若手も早く現場で力を発揮できるようになり、結果として会社全体のレベルアップにつながっていきます。
昔は「職人=厳しい」「怒鳴って覚えさせる」が当たり前でした。
でも、その文化では人が定着しません。
今は、質問しやすい雰囲気や、挑戦を歓迎する空気が重要です。
「間違ってもいいからやってみろ」「失敗は次へのステップ」――そういう声掛けを意識しています。
結果として、若手も自信を持って挑戦でき、ベテランも教えることで自分の技術を再確認できます。
これは、現場の雰囲気を良くするだけでなく、安全・品質・効率の面でもプラスになります。
ポンプ圧送の仕事は、単なる機械操作ではありません。
安全・品質・スピードを守るための高度な判断力と感覚が必要です。
そして、その技術を次の世代にどう伝えていくか――これは業界全体の課題です。
私たちは、人と人との信頼関係を大切にしながら、「職人の誇り」を次世代につなぐことを使命としています。
テクノロジーが進化しても、最後に品質を決めるのは人の目と手、そして感覚。
その価値を伝え続けるために、私たちはこれからも挑戦を続けていきます。
次回もお楽しみに!
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今回は、コンクリート圧送の現場で必ずと言っていいほど話題になる「詰まり(ブロッケージ)」について、詳しく掘り下げていきます。
ポンプ圧送の仕事で避けて通れないのが、この“つまり”問題です。
詰まりが起きると、作業は完全にストップ。
さらに、配管の中に詰まった生コンを取り除くのは、時間も労力もかかる重作業。
現場の工程全体にも影響を及ぼすため、圧送業者としては「絶対に避けたいトラブル」のひとつです。
詰まりの原因は一つではなく、複数の要因が絡み合います。
配管内の急カーブ
生コンは固まるスピードが早いため、急な曲がり角で滞留しやすい。
生コンの品質の偏り
水分が少なすぎる、スランプが均一でない場合、摩擦が増えて流れが悪化します。
長時間の中断
途中で作業が止まると、配管内で生コンが固まり始め、詰まりの原因に。
圧送スピードが速すぎる/遅すぎる
早すぎると分離し、遅すぎると固まりやすいというリスクがあります。
詰まりを防ぐために、現場ではこんな工夫をしています。
圧送前の“湿らせ作業”
配管内をしっかり水で湿らせ、摩擦を減らします。
エア抜きの徹底
圧送開始時に空気を残さないことで、スムーズな流れを確保。
一定のスピードで圧送
均一な流れを意識し、急なスピード変更は避けます。
定期的な“バック圧送”
逆流させて詰まりを防ぎ、流れを整える職人技です。
圧送作業は機械が主役のように見えますが、実際には人の判断と経験がものを言う仕事。
天候、生コンの状態、現場の条件…そのすべてを読み取り、**“詰まらせない圧送”**を実現するのがプロの技術です。
次回もお楽しみに!
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皆さんこんにちは!
株式会社としけん、更新担当の富山です。
目次
ポンプ圧送工事は「1人でできる仕事」ではありません。
現場に関わる全員が息を合わせて、同じゴールに向かうチームプレーなのです。
圧送作業に関わる主なメンバーは、以下の通り:
生コン車のドライバー:定時に現場到着し、スムーズに生コンを供給。
型枠大工さん:打設する場所をしっかり整え、最後の仕上げに備える。
鉄筋工さん:打設中も振動によるズレや曲がりが起きないよう配慮。
ポンプ操作者:全体の“流れ”を読み、適切な圧送量・スピードで対応。
打設現場は常に動いており、誰かがワンテンポ遅れると、流れが乱れ、仕上がりにも影響が出るのです。
圧送中、私たちは常に周囲と声を掛け合っています。
「いけます!」
「ストップ!少し多い!」
「ゆっくりで!」
「あと半分!」
こうした“現場語”ともいえる掛け声は、決して形式的なものではなく、
圧送速度、ホースの角度、ブームの位置調整を瞬時に決めるための命綱です。
ポンプオペレーターの一挙手一投足が、仕上がりの滑らかさや打設ムラに直結する。
それだけに、現場との「呼吸を合わせる」ことは、まさに**“現場芸”ともいえる技術力**なのです。
ポンプ車の性能だけでは、よい仕事はできません。
どんなに機械が進化しても、現場でのコミュニケーションと一体感がなければ、美しい打設は不可能です。
コンクリート圧送とは、「流す技術」だけでなく「支える技術」でもある。
今日も私たちは、仲間たちと声を掛け合いながら、ひとつひとつの流し込みに全力を注いでいます。
🔜次回予告!
【シリーズ⑤】は、「“つまり”との闘い!圧送トラブルの裏側」。
作業を止める最大の敵・ブロッケージ(詰まり)にどう立ち向かうのか?
原因・対処法・予防のコツを現場の視点で解説します!
「止まらない現場」を支えるプロの技術、必見です!
次回もお楽しみに!
皆さんこんにちは!
株式会社としけん、更新担当の富山です。
目次
ポンプ圧送の現場から、今回は“材料=コンクリート”との向き合い方についてお話しします。
圧送工事の主役といえば、もちろん「生コン(生コンクリート)」ですが、
実はこの生コン、とても繊細でデリケートな材料なんです。
輸送時間・気温・湿度・配合比率――
これらの条件がほんの少し違うだけで、流動性や圧送のしやすさ、仕上がりの品質に大きな影響を及ぼします。
「スランプ」とは、生コンのやわらかさ、つまり流動性を数値化したもので、単位はcm。
一般的には、12cm〜18cmの範囲で使われることが多く、ポンプ圧送においてはこの値の管理が非常に重要です。
スランプが低すぎる(硬い)とホース内で詰まりやすく、圧送不良や配管の破損につながるリスクが。
スランプが高すぎる(柔らかい)と、今度はコンクリートの強度不足や、ジャンカ(空隙)の発生リスクが高まります。
現場では、生コン車が到着したらまず見た目と手触りで状態を確認。必要があれば加水調整や打設位置に応じた混練の再検討も行います。
「たった数リットルの水が、すべてを台無しにする」――
それだけ水と生コンのバランスは、繊細でかつ重要なポイントなのです。
コンクリートは、季節によって振る舞いが変わる材料です。
夏場:気温が高く、水分が蒸発しやすいため、乾燥による硬化が早く進行。施工中に“止まり”やすくなり、スランプダウンにも要注意。
そのため、ポンプ車側では速やかな圧送と連携強化が求められます。
冬場:気温が低いと、硬化速度が遅くなり、打設後の締固めや表面仕上げに影響が出ます。
寒中コンクリート対応のヒーターや温水使用、生コン工場との打ち合わせも必要不可欠です。
このように、季節と生コンの“クセ”を読む力こそが、ベテラン圧送職人の腕の見せどころなのです。
コンクリートは“打って終わり”ではありません。
ポンプ車のオペレーターは、流れの感触・ホースの抵抗・ブームの揺れなどから、ミリ単位で現場の“声”を読み取る必要があります。
ちょっとした粘性の変化や、打設スピードの違いも、
「今日は硬いぞ」「この感じだと先が詰まりそうだ」
といった直感的な判断に現れます。
経験、感覚、そして技術。
まさに、材料との対話を重ねながら現場をコントロールするのが、ポンプ圧送のプロの仕事です。
次回もお楽しみに!
皆さんこんにちは!
株式会社としけん、更新担当の富山です。
目次
さて、前回は「ポンプ圧送とはどんな仕事か?」についてお話ししました。
今回は、私たちの相棒とも言えるポンプ車の種類とその特徴について、より詳しくご紹介していきます!
ポンプ車はただの“コンクリートを流す機械”ではありません。
現場の環境・規模・構造によって使い分けられる多様な種類があり、それぞれに強みと個性があるんです。
最も多くの現場で使用される、いわば「メインプレイヤー」。
特徴は、長いアーム(ブーム)を使って高所や奥まった場所にも生コンを送れること。
このアームは油圧で動き、操縦はリモコンで行います。現場で見ると、まるで“コンクリートを吐き出すロボットの腕”のような姿です!
ブームを自在に動かすには、ただの操作スキルではなく、現場全体を俯瞰する判断力と空間把握能力が必要。
障害物、作業員の動き、風の影響、全てを踏まえた上で安全・正確に流す技術は、まさに「プロの技」なのです。
こちらは中小規模の現場に最適な“省スペース型”。
ゴムホースをローラーで押しつぶして送り出す仕組みで、比較的シンプルな構造。
流動性の高いコンクリートを低圧で送るのに向いています。
騒音も少なく、小型で取り回しがしやすいため、住宅街のリフォーム現場や小規模新築工事などにぴったり。
「大型ポンプ車は入れないけど、どうしても圧送したい」――そんなニーズを満たす存在です。
最後に紹介するのが、配管を延ばしてコンクリートを圧送する方法です。
この方式では、現場に応じて配管(鋼管やゴムホース)を自由にレイアウトし、曲がりくねった通路や狭小スペースにも対応可能。
地上から3階、4階、あるいは地下の深い基礎まで…まさに「どこでも届ける」ことができます。
ただし、配管の設計・設置には高度な知識が必要。
曲がりの多い配管では圧力が落ちる可能性もあり、スムーズに流すには事前の計算と準備が肝心です。
現場の条件に応じて、どのポンプ車を使うかを判断するのも私たちの大事な仕事のひとつ。
建設業は「段取り八分、仕事二分」と言われるように、どれだけ準備が的確かで仕上がりが決まるのです。
ポンプ車の力を最大限に引き出せるのは、それを扱う人間の知識と経験、そして判断力。
私たちは、単に“操作する人”ではなく、現場に合わせてベストな選択肢を導くコーディネーターでもあるのです。
次回の【シリーズ③】では、ポンプ圧送の相棒「コンクリート」との付き合い方について、
材料の特徴や天候による影響、現場での判断について深掘りしていきます!
次回もお楽しみに!