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皆さんこんにちは!
鳥取県鳥取市を拠点に基礎工事・外構工事・型枠工事・土木工事・リフォーム事業・コンクリート圧送・その他建築一式などを行っている
株式会社としけん、更新担当の富山です。
打設速度の調整:速すぎても遅すぎてもNG!「分離」と「打ち継ぎ不良」を防ぐコツ⚠️
コンクリート打設(だせつ)で意外と大事なのが 打設速度の調整です⏱️
「早く終わらせたい!」という気持ちは分かりますが、速すぎると 材料分離が起きやすくなり、逆に遅すぎると 打ち継ぎ不良(一体化しない)につながります
つまり、打設は スピード勝負ではなく“適正速度”が命。
今回はポンプ圧送の現場目線で、なぜ速度調整が重要なのか、どうやって現場状況に合わせるのかを分かりやすく解説します
打設の目的は、コンクリートを型枠の中に入れて終わりではありません。
均一に行き渡らせて、締固め(バイブレーター)で密実にするところまでがセットです✅
速度が合っていないと
きれいに回らない
バイブが追いつかない
表面が荒れる
強度・耐久性に影響
など、仕上がりと性能に直結します⚠️
打設速度が速すぎると、コンクリートが勢いよく流れ込み、
骨材(砂利)とモルタル(セメント分)が分かれる「分離」が起きやすくなります
✅ 分離が起きるとどうなる?
砂利が偏って詰まりやすい
表面にジャンカ(豆板)が出る
見た目が悪いだけでなく耐久性も落ちる
配管やホース先で詰まりリスクUP⚠️
特に、高所打設や細い鉄筋が密集した場所、狭い型枠では、勢いが強いと一気に品質が落ちやすいです
速すぎサイン
吐出が強すぎて跳ねる
型枠内で材料が偏る
バイブが追いつかない
「砂利だまり」が見える
この状態なら、すぐに速度調整が必要です
反対に、打設が遅すぎると怖いのが 打ち継ぎ不良です。
先に打ったコンクリートが固まり始めてから次を重ねると、境目が一体化せず 弱い層ができてしまいます
✅ 打ち継ぎ不良が起きると…
ひび割れの原因になる
漏水や中性化の進行が早まる
仕上げが汚く見える
構造的な弱点になり得る⚠️
暑い時期☀️は特に硬化が早いので、遅れが致命的になりやすいです。
逆に寒い時期❄️は硬化が遅い分余裕はありますが、それでも「適正」は守る必要があります
打設速度は「一定が正解」ではなく、現場状況に合わせて調整します。見るべきポイントはこれ
打設量に対して締固めが追いつかなければ、空隙やジャンカの原因に。
→ バイブ担当の動きに合わせてポンプを調整するのが基本です
壁や柱など縦に高い部材
鉄筋が密な部材
開口が狭い場所
は、速い吐出がトラブルを呼びやすいです⚠️
→ ゆっくり丁寧に回すが安全
真夏:固まりやすい → 遅すぎ注意
真冬:固まりにくい → ただし締固め不足に注意
→ 状況に合わせて「止めない・滞らせない」が大事です⏱️
硬めだと流れにくく、速く出すと分離・詰まりになりやすい。
柔らかすぎても材料が暴れて分離しやすい。
→ 材料状態を見ながら吐出を微調整します
現場では、こんな感じで調整します
最初は低速で様子見
充填状況を見て徐々に上げる
鉄筋密集部・隅角部は落として丁寧に
バイブが遅れたら一旦ペースを落とす
打ち継ぎになりそうなら、段取りを整えて流れを切らない
ここで大事なのが、連携です。
「圧送屋だけ頑張る」ではなく、
型枠・鉄筋・土工・左官・監督と息が合うほど品質が安定します
✅ 速すぎると分離(ジャンカ・詰まり・品質低下)
✅ 遅すぎると打ち継ぎ不良(弱点・ひび割れ・漏水リスク)⚠️
✅ 現場状況(バイブ・型枠・気温・材料)に合わせて 適切な速度を保つのが重要⏱️
ポンプ圧送の役割は、ただ送るだけではなく、**品質と安全を守る“現場の流れづくり”**でもあります
次回もお楽しみに!
鳥取県鳥取市を拠点に基礎工事・外構工事・型枠工事・土木工事・リフォーム事業・コンクリート圧送・その他建築一式などを行っております。
お気軽にお問い合わせください。
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皆さんこんにちは!
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閉塞時の対処:圧送を止めて「逆圧・逆送」で解消するのが鉄則⚠️
ポンプ圧送で一番ヒヤッとするトラブルのひとつが 閉塞(へいそく) です
コンクリートやモルタルが配管内で詰まってしまうと、圧送が止まり、現場全体がストップ…。しかも対応を間違えると、配管破損 や ホース暴れ・飛散事故につながることがあります⚠️
だからこそ、閉塞が起きたときは焦らず、「圧送を止める」→「逆圧・逆送で解消」 が基本です
今回は、閉塞時にやるべき対処と、やってはいけない危険行為を分かりやすく解説します
閉塞とは、配管の中で材料が固まったり、塊が詰まったりして、圧送できなくなる状態のことです。
閉塞が起きやすい原因は例えば
スランプ不足(硬い)で流れが悪い
配管の曲がりが多い/長い↩️
途中で圧送が止まって材料が動かなくなる⏸️
管内の潤滑不足(プライミング不十分)
骨材分離や塊の混入
現場条件と材料条件が重なると、突然起きることがあります⚠️
閉塞の兆候が出たら、まずは 圧送を止める のが鉄則です。
✅ こんな兆候が出たら注意
圧力計が急に上がる
吐出が弱くなる/止まる
配管がいつもより振動する
ホース先の出方が不安定になる
この状態で「押し切ろう」とすると、圧力が配管内に溜まり、危険が一気に増します⚠️
閉塞対応の代表が 逆圧(ぎゃくあつ)・逆送(ぎゃくそう) です。
詰まりに対して圧力のかけ方を調整し、配管内の詰まり部分を“動かす”イメージです
圧力を一方的にかけ続けるのではなく、圧のかけ引きを作って解消を狙う方法です。
材料を少し戻す(逆方向へ送る)ことで、詰まりをゆるめたり、塊をほぐす対応です
ポンプ機能を活用して、配管内の状態を整えてから再圧送につなげます。
ポイントはこれ
焦らず一旦止める
圧を“抜く/戻す”動きを入れる
状態を確認しながら徐々に復帰する
現場によって判断は変わりますが、「無理に押す」より安全で成功率も上がります✨
閉塞時に一番危険なのが、
「とにかく押せ!」「圧上げて行けるだろ!」
と、圧をかけ続ける対応です
なぜ危ないかというと
配管に過大な圧力がかかり 破損・破裂する
継手が外れてホースが暴れる(ムチのように跳ねる)⚠️
コンクリートが飛散して 人身事故につながる
配管が割れると復旧に時間がかかり工程遅れが拡大⏳
現場を進めたい気持ちは分かりますが、事故が起きたら取り返しがつきません。
閉塞時は「安全第一」で、止める判断が一番価値があります
現場での基本的な考え方はこんな流れです
圧送停止
圧力の状態を確認(計器・吐出・配管の様子)
逆圧・逆送で詰まりを緩める
配管・継手・ホースの安全確認
低速・低圧で再開(いきなり全開はNG)
状況を見ながら通常運転へ✅
※閉塞場所や程度によっては、分解清掃や部分入替えが必要になる場合もあります
閉塞が起きた現場は、同じ条件でまた起きる可能性があります。
だから、復旧後は再発防止も大事です
配管ルートを見直す(曲がりを減らす・負担を分散)↩️
プライミング(潤滑)を丁寧にする
圧送中断を極力減らす(段取りを整える)⏱️
材料の状態を確認する(硬さ・分離など)
連携を強化する(合図・無線・手順共有)
「閉塞したら終わり」ではなく、次を安全に進める準備までが仕事です
✅ 閉塞の兆候が出たら すぐ圧送を止める
✅ 逆圧・逆送で詰まりを緩めて解消を狙う
✅ 無理に圧をかけ続けるのはNG(配管破損・事故リスク)❌
ポンプ圧送は、スピードも大切ですが、それ以上に 安全が最優先です
閉塞時の冷静な判断が、現場と作業員を守ります♂️✨
次回もお楽しみに!
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コンクリート閉塞とは、
圧送中に配管内でコンクリートが詰まり、
流れなくなる現象を指します。
一度閉塞が起きると、
作業中断
配管清掃
再打設
が必要になり、
工期・コスト・安全面に大きな影響を与えます。
スランプとは、
コンクリートの柔らかさ・流動性を示す指標です。
スランプが不足していると、
配管内で流れにくい
摩擦抵抗が大きくなる
結果として、
閉塞が起こりやすくなります。
特に長距離圧送や高所圧送では、
適切なスランプ管理が不可欠です。
配管の角度が急に変わると、
コンクリートの流れが乱れる
骨材が引っかかりやすくなる
といった問題が発生します。
エルボ(曲がり部)が多い配管や、
無理な取り回しは、
閉塞リスクを一気に高めます。
コンクリートは、
セメント
砂
砂利
が均一に混ざってこそ、
スムーズに圧送できます。
しかし、
圧送中の振動
不適切な配合
過度な水分
によって骨材分離が起こると、
配管内で詰まりやすくなります。
圧送速度が、
速すぎる
急に止まる
断続的になる
と、
配管内の流れが不安定になります。
特に「出したり止めたり」を繰り返すと、
内部で材料が滞留し、
閉塞につながることがあります。
閉塞防止の基本は、
適切なスランプ管理
配管計画の事前確認
一定した圧送操作
打設チームの連携
です。
材料・機械・人の連携が取れてこそ、
安全でスムーズな打設が実現します。
コンクリート閉塞は、スランプ不足や配管条件、圧送操作の不具合など、複数の要因が重なって発生します。
事前の計画と適切な管理、そして現場での連携を徹底することで、閉塞リスクを大きく減らすことができます。
安定した圧送が、安全で高品質な打設につながります。
次回もお楽しみに!
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コンクリート打設は、
ただ流して固める作業ではありません。
各工程が連続し、ひとつでも崩れると品質に直結する作業です。
ここでは、圧送を伴う打設作業の流れを、工程ごとに詳しく解説します。
第1記事で解説したとおり、
打設前の最重要工程です。
配管内を滑らかに
圧送初動を安定させる
トラブルの芽を摘む
ここを雑にすると、
後工程すべてに影響が出ます。
プライミング完了後、コンクリート圧送を開始します。
重要ポイント
初動は低速
圧力計の確認
配管の挙動チェック
急激な圧送は、
分離・閉塞・配管破損の原因になります。
圧送されたコンクリートを、
型枠内に均等に充填していきます。
偏りを作らない
打設高さを管理
打ち重ね時間を守る
「流す」のではなく「入れる」意識が重要です。
打設後すぐに行う重要工程です。
トンボ掛け
レベル調整
表面仕上げ
この段階で、
最終的な仕上がりの8割が決まります。
打設終了後、必ず行うのが清掃作業です。
配管内洗浄
ポンプ洗浄
残コン処理
ここを怠ると
❌ 次回圧送トラブル
❌ 機械故障
❌ 安全リスク増大
清掃までが打設作業です。
圧送スピード管理
作業員同士の合図
打設中断時の対応
天候・気温への配慮
打設は、
チームワークと段取りがすべてと言っても過言ではありません。
コンクリート打設は、
① プライミング
② 圧送開始
③ 充填
④ 仕上げ
⑤ 清掃
この流れを
止めず・乱さず・確実に行うことが品質につながります。
どれか一つでも軽視すると、
コンクリートは正直に結果として現れます。
本年も多くの現場で、コンクリート圧送・打設工事に携わらせていただき、誠にありがとうございました。
関係各所のご理解とご協力のおかげで、安全に一年を終えることができました。
来年も、
安全第一・確実な圧送・品質重視を徹底し、
一つひとつの現場に誠実に向き合ってまいります。
どうぞ良いお年をお迎えください✨
次回もお楽しみに!
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コンクリート圧送工事において、
「打設前に何をするか」で、その日の作業の成否がほぼ決まる
――そう言っても過言ではありません。
その中でも特に重要なのが、プライミング作業です。
プライミングとは、
ポンプ配管内にモルタルを流し込み、管内を滑らかに整える工程。
一見地味ですが、圧送の安定性・安全性を左右する極めて重要なステップです。
プライミングには、明確な目的があります。
🚫 配管内の閉塞(詰まり)防止
🚛 コンクリート圧送の初動安定
⚙️ 配管・ポンプへの負担軽減
🛡️ 突発的な圧力上昇の回避
これらを怠ると、
打設開始直後にトラブルが発生する確率が一気に高まります。
コンクリートをいきなり配管に流すと、
配管内壁の摩擦が大きく、骨材が引っかかりやすくなります。
そこで先に👇
セメント分が多く
粒子が細かく
流動性の高い
モルタルを流すことで、配管内に“潤滑層”をつくるのです。
この潤滑層があることで、
後続のコンクリートがスムーズに圧送されます。
プライミングが不十分、または省略されると👇
❌ 配管閉塞
❌ 圧送停止
❌ 配管の分解・再組立
❌ 工程遅延
❌ 打設品質の低下
特に冬場や長距離配管では、
最初の判断ミスが致命傷になります。
プライミング作業は、ただモルタルを流せば良いわけではありません。
曲がり部・接続部の確認
ガスケットの状態確認
漏れ防止
適切な配合
ダマ・分離のない状態
流動性の確保
ゆっくりと圧送
圧力の変化を確認
異音・振動のチェック
モルタルが安定して出るか
異物・空気混入の有無
この時点で異常があれば、
本打設に進んではいけません。
配管条件は現場ごとに異なります。
配管距離
高低差
曲がりの数
気温・コンクリート性状
それらを踏まえ、
どの程度のプライミングが必要か判断する力が重要です。
マニュアルだけでは対応できない、
現場判断力が求められる工程です。
プライミング作業は、
圧送工事の「準備」ではなく、工事そのものの一部です。
見えないが重要
地味だが最重要
省略できない工程
この工程を丁寧に行うことで、
その後の打設は驚くほど安定します。
良い打設は、良いプライミングから始まる。
これが圧送現場の鉄則です。
次回もお楽しみに!
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🏗️打設前の準備
〜「段取り八分」こそ、コンクリート圧送の基本〜
コンクリート圧送工事において、
“打設作業”以上に重要なのが、事前準備です。
打設がスムーズに進むかどうかは、
現場に入る前の段取りでほとんど決まります。
この章では、圧送前の確認作業と、
職人たちが大切にしている「安全・精度・段取り」の三原則について解説します。
ポンプ車から打設地点まで、コンクリートを送り出すために配管を設置します。
このときのわずかな傾斜や角度の違いが、圧送のしやすさを左右します。
現場では、以下の点を細かくチェックしていきます。
継手の締め付けが確実か
曲がり角の数と角度が適切か
配管が安定して固定されているか
高低差に応じて逆止弁や圧抜きが設置されているか
たった1本の配管ミスが、閉塞や逆流の原因になるため、
熟練の作業員が何度も目視・手触りで確認を行います。
圧送されたコンクリートを受け止めるのが、型枠と鉄筋。
ここにズレや隙間があると、打設後に「ジャンカ」や「はらみ」などの欠陥が生じてしまいます。
打設前のチェックでは、
型枠の固定状態と支保工の強度
鉄筋の被り厚さと位置
打設高さ・打ち込みスパンの確認
といったポイントを入念に確認します。
また、打設時にコンクリートがスムーズに流れるよう、
鉄筋の密集部分にはあらかじめ流路を確保するなどの工夫も行われます。
ポンプ車から最終打設点までの「流れ」を全員で共有することも欠かせません。
特に複数階や複雑な構造では、配管経路の誤りが致命的なトラブルになります。
打設当日は、
オペレーター・配管担当・打設班が朝礼で動線を確認し、
「誰が・どこで・いつ・何をするか」を明確にします。
この連携が取れていれば、急なトラブルにも即座に対応でき、
施工の安全と効率が格段に向上します。
これは、コンクリート圧送の世界で昔から言われる言葉です。
準備の精度が高ければ、作業の8割は成功している。
打設は“仕上げの確認作業”にすぎないというほど、段取りが大切にされています。
たとえ小さな現場でも、段取りを怠らず、
一つひとつの確認を積み重ねることで、
トラブルのない確実な施工が実現します。
打設前の準備は、地味に見えて最も重要な工程です。
配管・型枠・鉄筋――そのすべてが「完璧な流れ」を支えています。
職人たちは、何度も図面を見直し、現場を歩き、
わずかな不安も残さないように整えてから作業に入ります。
その姿勢こそが、コンクリート圧送工事の本質。
「慎重であることが、最も速い」という言葉が、
この仕事の真理を物語っています。
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コンクリートの性質と圧送性
〜スランプ・骨材・含水率が仕上がりを決める〜
コンクリート圧送工事の現場では、材料そのものの性質が仕上がりを大きく左右します。
ポンプ車や配管の性能がいくら優れていても、コンクリートの状態が悪ければ、途中で閉塞したり、材料が分離してしまうことがあります。
この「圧送性(あっそうせい)」を理解することは、コンクリートを美しく、強く仕上げるための基本中の基本です。
コンクリートは「流動体」でありながら「構造体の基礎」となる特異な材料です。
その柔らかさを示すのが“スランプ値”と呼ばれる数値。
スランプが高ければ柔らかく、低ければ固くなります。
柔らかすぎればモルタルと骨材が分離し、
固すぎればポンプが詰まりやすくなる。
このバランスの見極めが、現場の技術者やポンプオペレーターの腕の見せどころです。
季節や気温によってもスランプの調整は変わります。
夏は水分が蒸発しやすく、冬は逆に硬化が遅くなる。
現場ではその日の温度、湿度、風の流れまで考慮して、最適な流動性を見極めます。
コンクリートは、セメント・水・砂(細骨材)・砂利(粗骨材)でできています。
この中で、特に圧送性に影響を与えるのが**骨材の粒径(りゅうけい)**です。
粒が大きすぎると配管の曲がりや接合部で詰まりやすくなり、
小さすぎるとセメントペーストが多くなって分離を起こしやすくなります。
一般的には、最大粒径20mm程度が最も流れやすく、
ポンプや配管の径に合わせた粒径の選定が理想的です。
職人たちは、わずかな粒の違いから流れの変化を感じ取ります。
コンクリートに含まれる水分量(含水率)は、
材料を滑らかに流すための潤滑油のような役割を果たします。
水が多すぎると強度が低下し、少なすぎると圧送が難しくなる。
たとえば、夏場は乾燥で水が奪われやすく、
圧送中にホースの中で材料が“焼け”てしまうことがあります。
逆に雨天時には水分過多で分離や沈降が起こりやすくなるため、
現場では“水セメント比”を常に意識して調整を行います。
圧送性の悪化によって起こる代表的なトラブルが「閉塞(へいそく)」です。
閉塞を防ぐには、単に材料を良くするだけでなく、
現場全体で“流れを読む”ことが大切になります。
職人たちは、打設位置までの配管の曲がり具合や勾配、
ポンプの圧力や速度、材料の重さを瞬時に感じ取り、
わずかな抵抗を察知して圧力を調整します。
その判断はまさに“感覚の領域”。
機械だけでは真似できない、職人の経験が活きる瞬間です。
圧送とは単なる作業ではなく、
材料と対話しながら流れをコントロールする“技術”です。
スランプ、骨材、含水率――この3つの要素が調和してこそ、
ポンプ車は軽やかにコンクリートを運び、
美しい構造物が形になります。
コンクリートを「生きた材料」として扱う意識こそが、
高品質な施工への第一歩なのです。
コンクリート圧送の現場では、見えない性質を見抜く力が求められます。
その日の温度、材料の状態、流れの感覚――
一つでも判断を誤れば、打設の仕上がりが大きく変わってしまう。
“流す”のではなく、“通す”。
その違いを理解してこそ、本物の圧送技術者です。
次回もお楽しみに!
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~昭和の現場から令和の街づくりへ~
今では当たり前のように使われている「コンクリートポンプ車」。
しかし、ほんの数十年前までは、人の手でコンクリートを運んでいた時代がありました。
ここでは、昭和から令和までの“コンクリート圧送の歩み”を振り返り、
日本の建設現場がどのように進化してきたのかを紐解いていきます。
戦後の復興が一段落した昭和30年代、
日本は急速に経済成長を遂げ、都市部ではビル建設が活発化しました。
当時はまだコンクリートを人力で運搬・打設していた時代。
現場では“タワーバケット”や“手押し車”が主流で、
高層階まで運ぶには相当な労力と時間を要しました。
そんな中で登場したのが、海外から導入されたコンクリートポンプ工法。
初期はドイツやアメリカから輸入された大型ポンプで、当時の建設業界に革命をもたらしました。
日本全国で都市開発が加速し、圧送技術の需要が一気に拡大。
この頃から、スクイーズ式よりもピストン式ポンプが主流になっていきます。
ピストン式は高圧でコンクリートを押し出すため、
10階建て以上の高層建築や橋梁、ダムといった大型構造物の建設に最適。
この時期、「圧送工」という専門職が誕生し、
日本全国に“圧送チーム”が組織されるようになりました。
平成に入ると、建設現場はさらに高度化。
流動性の高い高強度コンクリート、セルフレベリング材など、新しい材料が次々登場しました。
それに伴い、圧送機も電子制御化・自動化・省エネ化が進み、
安全装置やモニタリングシステムを備えたモデルが次々と登場。
特に平成後期には、コンパクトで高性能なポンプ車が増え、
住宅・商業施設・公共インフラと、あらゆる現場で活用されるようになりました。
令和の建設現場では、「安全」「効率」「環境配慮」がキーワード。
AIやIoTによる遠隔管理システムが導入され、
圧送量・圧力・温度をリアルタイムで把握できるようになりました。
また、低騒音・低振動・排ガス削減型ポンプ車など、環境負荷を軽減する技術も進化。
国や自治体のインフラ更新工事でも、これら最新機器が活躍しています。
どんなに機械が進化しても、**最終的に仕上がりを左右するのは“人の技”**です。
ホースの角度、打設スピード、圧力の微調整、そして現場ごとの判断力。
一見無骨な仕事ですが、そこには「感覚」と「経験」に基づく繊細な技術が存在します。
現場の流れを読み、チーム全体の動きを支える。
それが、圧送工という職人の誇りです。
✅ コンクリート圧送工法は昭和30年代に日本へ導入
✅ 高度経済成長期にピストン式が普及
✅ 平成で技術が成熟し、令和でデジタル化が進行
✅ それでも現場を支えるのは“人の感覚”
コンクリート圧送の進化は、日本の建設技術の発展そのもの。
都市の高層ビルも、地方の橋梁も、インフラを支える基盤も——
すべてはこの見えない「圧送の力」によって築かれています。
そして今日もまた、どこかの現場でホースを握る職人が、
次の時代の街をつくっているのです。
次回もお楽しみに!
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~コンクリートをやさしく送る“原点の技術”~
コンクリート圧送工事の世界では、ピストン式ポンプが主流となった今も、スクイーズ式ポンプは根強い人気を保っています。
シンプルな構造で扱いやすく、そして“コンクリートを壊さない”やさしい送出ができる——。
今回は、そんなスクイーズ式ポンプの魅力と仕組みについて、詳しくご紹介します。
「スクイーズ(Squeeze)」とは、“絞る”という意味。
このポンプはその名の通り、ゴム製のホースをローラーで絞るように押し出して材料を送る方式です。
構造はきわめて単純で、次のような部品で構成されています。
ゴム製のホース
それを絞りながら回転するローラー
モーターと駆動シャフト
ホースを支える外周リング
このシンプルさが、スクイーズ式の最大の強み。
複雑な油圧システムを使うピストン式と違い、構造がわかりやすく、現場でのトラブルにも柔軟に対応できるのです。
スクイーズ式の一番の特徴は、コンクリートの粒形(骨材)をほとんど壊さないこと。
圧力で押しつぶすのではなく、ゴムホースをなでるように絞り出していくため、
粗骨材が割れたり、分離したりすることが少なく、流動性や品質を保ったまま打設できます。
特に、仕上がりの表面美が求められる補修工事・仕上げ作業・外構工事などでは、
スクイーズ式のやわらかな圧送が最適です。
構造がシンプルなので、メンテナンスも楽。
定期的にゴムホースを交換するだけで、機械全体の寿命を長く保てます。
また、油圧式と比べて部品点数が少ないため、トラブルが起きても修理費用を抑えやすいのも魅力です。
特に地方の現場や短期工事では、稼働率の高さが大きな武器になります。
ピストン式ポンプのような高圧は出せませんが、
住宅地やリフォーム現場、屋内・屋上など限られたスペースでの作業にはうってつけ。
コンパクトな本体で搬入も容易、音も比較的静かで、周辺環境への配慮が必要な現場でも安心です。
もちろん万能ではありません。
圧送距離が長い、または高所への打設が必要な現場では、圧力不足になることもあります。
また、ゴムホースの劣化による破損リスクもあるため、使用前後の点検が欠かせません。
しかし、「適材適所」という言葉の通り、
スクイーズ式だからこそ最も効率的に、最も美しく仕上げられる現場があります。
✅ ゴムホースを絞り出すシンプル構造
✅ 粒形を壊さず、品質を保ったまま圧送
✅ メンテナンスが簡単で経済的
✅ 小規模現場や住宅外構に最適
✅ 長距離・高所には不向きだが“仕上げ向き”
スクイーズ式ポンプは、まさにコンクリート圧送の原点。
最新の機械化が進む今でも、「やわらかく丁寧な圧送」を求める職人にとって欠かせない存在です。
その技術と経験が、今日もどこかの現場で静かに息づいています。
次回もお楽しみに!
鳥取県鳥取市を拠点に基礎工事・外構工事・型枠工事・土木工事・リフォーム事業・コンクリート圧送・その他建築一式などを行っております。
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